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「1Passwordは必要ない」は半分正しい。無料純正で足りない人の条件と10年使う理由

gorokun
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「1Passwordは必要ない」「純正の保存機能で十分」。その声は半分正しくて、残り半分は使っている環境で決まります。

私物はiPhone、会社のPCはWindows。保存したはずのパスワードが出てこない。夫婦で使うアカウントの「あれ何だっけ」が毎週ある。この2つに心当たりがあるなら、無料では足りない側の可能性が高いです。

この記事では、2026年のGoogle・Apple純正がどこまでできるかを改めて確かめたうえで、私が1Passwordを残した理由と、損しない買い方を書きます。

筆者は2016年に4万円の不正課金を経験してから10年、1Passwordで管理を続けています。この10年、私自身はパスワード絡みの被害に遭っていません。

「1Passwordは必要ない」と、私も思っていた

1Passwordを入れる前、私のパスワードはGoogleに覚えさせていました。目的は入力の手間を省くこと。中身は英字と数字の8文字をほぼ固定にして、20〜30のアカウントで使い回していました。

不満はありました。iPhoneで保存したパスワードが、会社のWindowsのChromeでは出てこない。妻と共有しているアカウントは、毎回どちらかに聞かないと分からない。それでも「パスワードにお金を払うのは違う」と、足踏みしていました。

考えが変わったのは2016年です。普段使わない動画配信サービスにたまたまログインしたら、4万円ちょっと課金されていました。 すぐ電話して返金はされたものの、明細を見る習慣がなかったので、ログインしなければ気づいていません。

怖かったのは金額ではなく、「他のサイトも同じパスワード」という事実でした。1つ漏れれば芋づる式です。慌てて末尾に数字を足したり、誕生日を混ぜたりしましたが、覚えきれずスマホのメモに書く。見られたら終わりの運用でした。

問題は無料か有料かではありませんでした。私の場合、保存先がiPhoneのSafari、会社のChrome、スマホのメモに散らばっていたこと。それを1か所にまとめる決断をした結果が、1Passwordでした。

2026年の無料純正は、正直ここまでできる

まず純正の実力を認めます。ここを隠すと、この記事の信頼が落ちます。

Googleパスワードマネージャーは、強いパスワードの自動生成に加えて、使い回しや漏洩の検出までしてくれます。iPhoneでも自動入力元にChromeを指定すればSafariで使え、パスキーもWindowsやAndroidと同期します。

Appleのパスワードアプリも、使い回し・脆弱・漏洩したパスワードを警告します。Windows用iCloudと拡張機能を入れれば、Chrome・Edge・Firefoxで保存も自動入力もできる。共有グループを作れば、家族とパスワードやパスキーも共有できます。

つまり「Windowsが混ざるからApple純正は使えない」は、2026年では正しくありません。

私が実感している純正の良さもあります。親族が家に来たとき、Wi-FiのパスワードをiPhoneからQRコードで見せるだけで済む。これは1Passwordより速い。

なお、アプリ内での自動入力など、私が試していない機能は断定しません。「Apple製品だけ」「Chromeだけ」で完結する人なら、無料で足りる時代になっています。

それでも1Passwordを残した理由は「1つの運用で全部済む」から

私物はMac・iPad・iPhoneが1台ずつのApple一色です。会社支給はWindows PCとiPad、iPhone。Apple純正でも、Windows用iCloudを入れれば会社PCでパスワードは出せます。

ただ私は、1PasswordでMac・iPhone・Windowsをすでに同じ操作にしています。どの端末でも拡張機能を入れてログインすれば、同じ画面、同じ自動入力。iCloudを別途入れて承認して、という手順を会社PCで踏むより楽でした。

比べるべきは「できるか」ではなく、「どう運用するか」の差です。

Google系Apple純正1Password
会社Windowsで使う手順ChromeにログインWindows用iCloud+拡張機能拡張機能のみ
家族との共有Googleファミリーグループ内共有グループ共有保管庫を複数作り、共有相手を分けられる
パスワード以外Chromeで住所・支払い情報を自動入力パスワード項目にメモ・確認コードカード・本人情報・書類などを保管
忘れたときの復旧Googleアカウントの復旧Appleアカウントの復旧復元コード・家族の管理者が支援
費用無料無料有料(後述)

会社PCに私物のパスワード管理を入れていいか

ここは会社ごとに答えが違います。私の会社ではブラウザ拡張機能を入れられました。会社支給のスマホとiPadには入れられないので、その場合は私物iPhoneの1Passwordを開いて見ます。

個人のアカウントを会社PCで使うこと自体を禁じている会社もあります。拡張機能の追加に情シスの申請が要る会社も多い。導入前に社内規定を確認してください。禁止されているなら、私物iPhoneで見て手入力する運用になります。

覚えるのはマスターパスワード1つ、実際は指紋で開く

1Passwordで覚えるのはマスターパスワードだけです。それも日常では顔認証と指紋認証で開くので、打つのは月に数回。ログインも決済も、Face ID一発で名前からカード番号まで入ります。

これが効いたのがディズニーランドです。入場直後、みんながアナ雪やパレードの予約に殺到する時間帯。名前を打ってカードを出す余裕はありません。妻が登録を忘れて手間取る間に、私は何度か予約を取れました。数秒差で売り切れる場面で差が出ます。

iPhoneで1Passwordがカード情報を自動入力する画面

妻が一番喜んだのは「レジ前でログインできる」こと

IDとパスワードの組み合わせがぐちゃぐちゃで、妻はログインのたびに時間がかかっていました。久しぶりに開いたアプリや、アップデート後にログアウトされていても、レジ前でポイントカードにすぐ入れる。カフェでの買い物も同じです。

レジ前でもたつかないiPhoneショートカットの設定はこちらの記事にまとめています

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パスワード以外も預けている

クレジットカード、免許証、マイナンバーカード、火災保険の証書、技術士の資格証。業務で資格証の提出を求められたとき、その場でスマホから出せます。

夫婦の共有保管庫に入れているのは、マネーフォワード・Netflix・ルンバのアプリ・ドーミーインの予約アカウント。個人用の保管庫とは別に置いているので、2人で使うものだけを共有し、個人のものは混ぜません。

夫婦で家計を1つのアプリにまとめた話はこちらに書いています

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無料で足りる人・足りない人の境界線

「必要ない」と言われる理由は、純正が進化したからです。それは事実として認めます。

無料で足りるのは、Apple製品だけかChromeだけで完結し、かつ使い回しをやめて強いパスワードに変えている人です。会社PCがWindowsでも、Windows用iCloudを入れる手間を惜しまないなら純正で回ります。

足りないのは、端末が混在していて、端末ごとに設定を変えたくない人。家族と「これだけ」を選んで共有したい人。カードや免許証、保険証書も1か所にまとめたい人。私はこの3つ全部に当てはまりました。

逆に、私が純正に戻す条件も書いておきます。会社PCがMacになり、家族共有がApple製品だけで済むようになったら、1Passwordを手放す選択はあります。今のところ、その日は来ていません。

10年使って感じた正直なデメリット3つ

初期登録が面倒。 2016年当時、20〜30アカウントの登録に2〜3時間かかりました。使う頻度が高いサービスから順にやれば、あとは日々のログイン時に自動で貯まります。面倒なのは最初だけです。

マスターパスワードを忘れると復旧が大変。 1Password社でも中身を見られない設計の裏返しです。

対策は2つあります。1つはEmergency Kitの印刷。Secret Keyは最初から印刷されますが、マスターパスワードは自分で書き込む欄があるだけなので、手書きで足します。もう1つは復元コードの作成。正直、10年使っていた私も後回しにしていました。この記事を書くのを機に印刷して、書斎の資格証と一緒に保管しました。ファミリープランなら、家族の管理者が復旧を手伝えます。

年間コストは3つ目です。ただ、私は4万円の不正課金を経験しているので、この管理費は残しています。

印刷した1PasswordのEmergency Kitを書斎で保管

クラウドに預けて大丈夫?公式で確認できた4点

1Password公式のセキュリティページで確認できた範囲だけ書きます。

保存データは、アカウントパスワードと128ビットのエントロピーを持つSecret Keyを組み合わせて暗号化されます。1Password社はアカウントパスワードもSecret Keyも把握していません。SOC 2タイプ2認証を取得し、独立した専門家による監査結果を公開しています。

フィッシング対策にもなります。1Passwordは保存したサイトとログイン先のURLを照合するので、一致しない偽サイトではログイン情報が候補に出にくい。私はもう一歩進めて、銀行や証券のサイトは1Passwordのアプリに登録したリンクから開くようにしています。検索結果やメールのリンクを踏まないので、偽サイトに入る入口そのものを減らせます。

保存したパスワードが漏洩したときは、Watchtowerという機能が警告してくれます。

クラウドに預ける不安より、使い回しが1つ漏れるリスクのほうが大きい。これが私の結論です。

買うならソースネクスト3年版。私の購入額は21,480円

私は2024年1月、ソースネクストで「1Password 3年版 ファミリー(5人用)」を21,480円で買いました。それ以前は公式の月額払いです。夫婦2人で3年間なので、購入時は1人あたり月約298円でした。

ソースネクスト版は3年分の前払いで、製品機能は公式と同じです。買い切り版とは別物なので、そこは区別してください。

2026年9月時点の通常価格は、1人用が17,980円、5人用が27,980円です。夫婦2人でファミリー版なら月約777円、1人あたり月約389円。夫婦2人以上で使うなら、現在価格ではファミリー版のほうが1人用を人数分買うより安くなります(1人用2本で35,960円)。

公式は2026年3月、個人プランの通常価格を年額35.88ドルから47.88ドルに値上げしました。ソースネクスト版も5月に価格改定したものの、公式との差額はむしろ広がっています。円建てなので為替の影響も受けません。

切り替え前に知っておく2つの注意

公式の月額・年額契約からソースネクスト版へ移る場合、元の契約の残り期間は引き継がれません。年払いの直後に切り替えると、その分は捨てることになります。更新月に合わせて移るのが無駄がない。

3年後の継続は、ソースネクストで再購入してライセンスキーを入れれば済みます。私の次回更新は2027年1月です。

2025年に相次いだ証券口座の乗っ取りも、頭の片隅に置いておきます。金融庁の2026年3月公表時点の暫定値で、不正アクセス1万7559件、不正取引額は約7393億円でした。手口の中心はフィッシングで、使い回しが直接の原因ではありません。ただ1PasswordはURLを照合して自動入力するので、偽サイトに打ち込む事故は減らせます。

ムダなサブスクは削っていい。でもこれは、削る側ではなく守る側の出費です。

まずは公式の14日無料トライアルで試し、合うと分かったらソースネクストの3年版へ。リンク先で1人用と5人用を選べます。

購入から使い始めまでの3ステップ

私の感覚で、全部で30分程度です。

  1. ソースネクストで購入し、ライセンスコードを受け取る
  2. 1Password公式でアカウントを作成し、コードを入力する
  3. ブラウザ拡張機能を入れ、スマホアプリに同じアカウントでログインする

パスワードの登録は拡張機能から行います。ロックを解除し、「+」から「ログイン」を選ぶ。ユーザー名を入れ、パスワードは自動生成に任せる。URLを入れて保存すれば完了です。

よくある質問

1Passwordは無料で使える?

永続無料プランはありません。14日間の無料トライアルのあと有料になります。試すだけならトライアルで十分で、そこで合わなければやめても費用はかかりません。

iPhoneで保存したパスワードはWindowsでも使える?

使えます。Windows用iCloudを入れ、ChromeかEdgeかFirefoxに拡張機能を追加します。会社PCの場合は、iCloudをインストールできるかを先に確認してください。私の会社ではブラウザ拡張機能は入れられましたが、規定は会社ごとに違います。

ソースネクスト版は公式のサブスクと機能が違う?

同じです。ソースネクストも製品機能は公式サイト版と同じと明記しています。違うのは支払い方で、3年分をまとめて円建てで前払いします。買い切りではないので、3年後は再購入が必要です。

まとめ:パスワード管理は一度やれば一生楽

考えない、覚えない、入力しない。1Passwordを入れてから、私は同じパスワードを使い回さなくなりました。2016年から使い続けて、後悔した場面は一度もありません。

Apple製品だけ、Chromeだけで完結する人は、無料のまま使い回しだけやめてください。端末が混在していて設定を揃えたい、夫婦で選んで共有したい。この条件に当てはまるなら、まず14日のトライアルから始めてみてください。

ABOUT ME
管理人(ゴロくん)
管理人(ゴロくん)
技術士×ブロガー
全く貯金ができなかった私が、マイホーム購入をきっかけに家計管理を一念発起。リベ大との出会いから資産形成をスタートし、2021年2月から約5年で資産3000万円以上を築くことができました。資産が増えると同時に心にも余裕が生まれ、技術士としての仕事や暮らしの質も改善。そんな実体験から得た “暮らしとお金の工夫” を発信しています。
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